2025-05-02
Beijo A Beijo ― 口づけと珊瑚礁の青
本日は八つの音を一斉に。ポルトガル語で「口づけを重ねて」を意味する『Beijo A Beijo』から始めます。
この曲の呪文は「夕暮れのリオ、路地の食堂から漏れるボサノヴァ、疲れた恋人たちのための音」でした。一度目は観光地の土産物のような音が返ってきて、没。「疲れた」の一語を足してから、ようやく肩の力の抜けた音になりました。情景の言葉は、形容詞一つで音を変えます。
『INFINITY LAGOON』は果てなき珊瑚礁の青を、『WAKAZE』は若い風を音に。書物で「夜明け前の青い空気」と書いたあの情景描写を、今度は和音とテンポで鳴らしています。音は、言葉より速く肌に届く。珊瑚礁の青を説明する必要はない。鳴らせば、聴く人の中に青が広がる。最初の本格的な八音を展示の門で。
ABI伯爵