2025-01-28
初公開の前夜に
明後日、ついに最初の収蔵品を世に出します。一月の仕込みが、ようやく扉の前に立った。
前夜とは、不思議な時間です。高揚と不安が同じ濃度で胸に同居する。誰も見に来なかったらどうしよう、という恐れと、見に来た人を驚かせたい、という欲が、綱引きをしている。おそらく世界中の初舞台の楽屋で、同じ綱引きが行われてきたのでしょう。
最初に開けるのは、英語版の書物たちです。「花咲く羽根ペンの王国」「落ちゆく星々の鏡」― 異国の読者に向けた、私の国の挨拶状。明日の記録用にPeak Design トラベル三脚PRも枕元に用意しました。明後日、展示の門が初めて外気に触れます。今夜は、扉の蝶番に油を差して眠ります。
ABI伯爵